期日 | 平成30年3月3日(土) |
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会場 | サテライトキャンパスひろしま(〒730-0051 広島市中区大手町1丁目5-3 広島県民文化センター5・6階) |
テーマ | 「住民と医療・看護職の協働による地域包括ケア」 |
会頭: 水馬朋子 (県立広島大学保健福祉学部看護学科)
第28回日本医学看護学教育学会会頭を務めさせていただきます県立広島大学保健福祉学部看護学科の水馬朋子でございます。平成30年(2018年)3月3日(土)に、広島市において開催させて頂くことになりました。学会の主催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
今回のテーマは「住民と医療・看護職の協働による地域包括ケア」といたしました。今、日本は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しています。このような状況の中、約800万人といわれる団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)以降は、国民の医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれています。このため、厚生労働省は、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進していますが、ケア体制やマネジメント力、サービスの充実等において様々な課題があります。自分の住みたい町を実現できるよう、住民と医療関係者が今、何をすればよいのか意見交換したいと思います。
特別講演は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)政策研究事業本部社会政策部部長 上席主任研究員の岩名礼介先生を講師として、地域包括ケアの意義や今後の方向について考える機会にしたいと思います。
また、学会を開催します広島は、海の上にある世界遺産「宮島」や平和と人権の尊さを伝える世界遺産「原爆ドーム」を始め、日本遺産尾道のまち並みなど観光名所がたくさんございます。歴史や文化に触れて心を癒し、山の幸や海の幸をご堪能いただき、皆様の英気を養っていただければ幸いです。全国から多くの皆様にご参加いただき、活発な討論に参加していただけますことを願っております。
講師: 岩名礼介 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社政策研究事業本部社会政策部部長 上席主任研究員)
医学看護学教育に関するものなど、幅広く一般演題を募集いたします。
*当日の学術学会参加も可能ですが、なるべく事前申込にご協力ください。
〒723-0053 広島県三原市学園町1-1
県立広島大学保健福祉学部看護学科
FAX:0848-60-1134
E-mail:jmne28@pu-hiroshima.ac.jp
〒693-8550 島根県出雲市西林木町151
島根県立大学出雲キャンパス
TEL:0853-20-0200
FAX:0853-20-0201
E-mail:jamne@u-shimane.ac.jp
会頭: 水馬朋子 (県立広島大学保健福祉学部看護学科)
第28回日本医学看護学教育学会学術学会は、初めて"広島県"で開催することとなり、「サテライトキャンパスひろしま」を会場として、2018年3月3日(土)に開催いたしました。
参加者は239名とこれまでにない参加があり、看護師、保健師、助産師や医師、さらには大学院生、学部生など多職種、多方面の研究発表があり、座長として多くの会員の皆さまに御協力をいただきました。さらに、企画・運営委員は、県立広島大学と広島文化学園大学、広島国際大学の教員が協働して担当し、今後の教育・研究活動の参考になったと思います。多くの皆さまの御協力により、盛会に開催できましたことを感謝並びに御礼を申し上げます。
今回のテーマは、「住民と医療・看護職の協働による地域包括ケア」としました。今、2025年問題への対応として厚生労働省は、地域包括ケアの構築を推進しています。安心して生活できる地域づくりは、住民を巻き込んで、医療、看護、介護、福祉等様々な分野が総合的に取り組む必要があります。この学会で、多職種が国の動向や地域の実態を知り、地域の課題を理解し、明日からの行動を見つめていく場にしていただこうと企画しました。
特別講演には、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社社会政策部長 上席主任研究員 岩名礼介氏をお招きし、「地域包括ケアシステムとは何をすることか?」についてご講演いただきました。地域包括ケアシステムの目的を「日常生活の継続」というコンセプトで整理され、具体的に取り組むべき本質を「まとめる」「まきこむ」の2つのキーワードで解説されました。長い熟語でかつ分かりにくい政策用語を平易な表現に置き換え、実現すべき目的を分かりやすい表現で説明してくださいました。さらに、在宅医療・介護連携がうまく動くためには、「多職種連携と3つの場面」に分解して、「退院支援」「生活の場」「人生の最終段階」のそれぞれの場面の特徴を整理し、連携をとるコツをお教えいただきました。この講演を機会に、専門職が同じ目標に向かって"まとまり"、多様な地域資源を"まきこみ"、"まじわり"、みんなで住みやすいまちづくりに取り組んでいきたいと思いました。
一般演題では、93題という過去最多の発表がありました。臨床現場の医療や看護だけでなく、地域包括ケアの活動など、幅広い分野の研究が報告されました。学生の研究発表も多く、研鑽の場となったように思います。これを機会に、さらに研究のステップアップになれば幸いです。
次回の第29回日本医学看護学教育学会学術学会は、2019年3月、鳥取県において鳥取大学医学部保健学科鈴木康江先生を会頭に開催されます。多くの会員の皆様にご参加いただけますことを心よりお待ち申し上げております。
最後になりましたが、本会を開催するに当たり、日本医学看護学教育学会会長の山下先生始め事務局の皆様や前回開催地の和歌山県立医科大学保健看護学部の会員の方々にお力添えいただきましたことを感謝申し上げます。